こんにちは!Manaです。
スコーンのレシピって、世の中にものすごい数存在しますよね。そもそも材料が違うものもあれば、まったく同じ素材を使っているけど分量が微妙に違うなんてことも。でもその違い、食感や味には実際どのくらい影響しているのか知っていますか?
このカテゴリーでは、実際にスコーンを作り比べてみてギモンを解決してみよー!という趣旨の記事を増やしていこうと思います。
というわけで、第一号となる本日のギモンは「牛乳と生クリームで食感はどう変わるの?」です。
牛乳を使うか生クリームを使うかって、結構レシピで分かれますよね。なかには両方使ってあるものなんかも。
数年前、スコーンを作り出した当初は「同じ液体なんだからどっちでもいいでしょ!」くらいにしか思っていませんでした。しかし色々調べてみると、どうやら「しっとり具合」や「冷めてからの固くなりにくさ」などの違いがあるもよう。というわけで、実際に実験してみました!
今回のルール
まずは、基本となるルールから。比較対象の効果をわかりやすくするため、比較したいもの以外の材料の種類や配合、焼くときの厚み、焼き時間などはすべて統一します。
そして今回は、小麦粉100gに対して牛乳・生クリームをそれぞれ40gずつ混ぜ込んでいます。
ルールその1:「生クリームか牛乳か」以外は全て同じ材料や分量でつくる。
ルールその2:小麦粉100gに対して、液体は40g。
使用商品
商品によって多少のバラつきもでるため、念のため商品名や成分表もメモ。
牛乳
今回使用した牛乳は、ファミリーマートさんの「牧場うまれの牛乳」。
低脂肪などではなく、成分無調整です。乳脂肪分は3.6%以上。
生クリーム
一方生クリームは、スジャータの「純乳脂40」。
動物性のクリームで、乳脂肪分は40%以上です。
ざっと調べたところ、生クリームといっても動物性か植物性かでもまた細かく変わってくるそうなので、それについても比較してみたいですね〜。ギモンは尽きません。。。
牛乳:乳脂肪分3.6%以上の無調整牛乳。
生クリーム:乳脂肪分40%以上。動物性クリーム。
生地の違い
牛乳と生クリームとでは水分量?濃厚度?が違うので、生地をまとめている段階でさっそく違いが出てきました。ちなみにどちらも、材料は十分冷やしてから粉類と液体を混ぜています。
牛乳使用の生地
はじめはボロボロとしてましたが、伸ばして折りたたんでを繰り返しているうちにいつのまにか表面も滑らかでキレイに。生クリームに比べて、しっとりとまとまりました。
といってもユルいというわけではないので、カットするときにもふにゃっとつぶれてしまうような事故はなし。ほとんどベタベタすることもなく、かなり扱いやすい状態です。
生クリーム使用の生地
一方生クリームを使用した生地は、はじめのボロボロ感がいつまでも消えず、粉っぽさが残るまま無理やりまとめたという感じ。
牛乳の生地と同じ回数だけのばして畳んでを繰り返しましたが、最後までボロボロ感はなくなりませんでした。小麦粉に対しての比率的にはかなり水分多めのはずですが、この1.5倍は入れてしまいたい衝動にかられました。
生地自体がとてもかたくサクッと包丁が入るので、カットはしやすいです。ただ若干まとまりが足りていないため、すみっこだけ欠けてしまうものがいくつか発生しました。
牛乳:ベタベタしすぎず、しっとりとまとまる。伸ばして畳んでを繰り返すほど、表面もなめらかでキレイに。
生クリーム:牛乳と同量ではボソボソでまとまりづらく、生地も非常にかたい。カットはしやすいが、角が欠けやすい。
焼きたて
次に、それぞれの焼き上がりの状態を見てみましょう!左が牛乳・右が生クリームです。
こうやって並べてみても、正直あんまり差はない印象。強いて言うなら、生クリームの方が「焼く前のくっきりとした形」に面影があるかな?というくらいでしょうか。
肝心の食感は、生クリームの方が濃厚でしっとりとしていて上品な感じ。一方牛乳の方は生クリームよりも中に空気がたくさん含まれていて、ふわふわと軽い食感でした。
牛乳:ふわふわとしていて軽い食感。
生クリーム:牛乳に比べるとギュッと詰まった感じで、しっとりと濃厚な味わい。
冷めてからはどうなる?
やっぱりスコーンは焼きたてが一番だけど、冷めてから食べることも少なくないですよね。というわけで、まだ食べたいのを頑張って辛抱して、冷ましてから再度食べてみました。
先ほどと同じで、左が牛乳・右が生クリームです。密度の違いがよくわかりますね!
生クリームの方は、あいかわらずしっとりやわらかとしていて乾燥知らずといった感じ。ただ、どことなくマフィンやケーキのような食感に近くなったような気がします。
一方の牛乳生地。生クリーム生地に比べるとスカスカしていて水分は少なめですが、サクサクほろほろとしたスコーンっぽい食感に。
牛乳:サクサクほろほろとしており、クッキー系の軽い食感。
生クリーム:しっとりやわらか。ケーキなどの洋菓子系の食感。
まとめ
以上、牛乳と生クリームの違いについてでした!
食感を決める要因は他にもたくさんありますが、今日の結果だけでいえば、しっとり濃厚なやわらかスコーンがお好みなら生クリームを、サクサクふんわりとした軽い食感がお好みなら牛乳を使用するのが良さそう。
いろんなレシピが溢れていて選ぶのも一苦労ですが、少しでも参考になれば嬉しいです。ぜひお気に入りのレシピを見つけてみてね!
- 牛乳を使ったスコーン
- サクサクふんわりとした軽い食感に。冷めるとさらに水分が飛んでサクホロ!
- 生クリームを使ったスコーン
- しっとり濃厚でやわらかな食感に。冷めても固くなりにくく、